科学常識問題が読売のサイトに載ってます。

私の常識の無さを再確認してしまいました。ま、そこらじゅうで設問がおかしいと非難轟々ですが。つーか、科学的常識に反しますよ、この設問は。

----引用----
【科学常識チェック、〇か×か】(国際比較の共通質問から)
〈1〉地球の中心部は非常に高温
〈2〉すべての放射能は人工的に作られた
〈3〉我々が呼吸に使う酸素は植物から作られた
〈4〉赤ちゃんが男の子になるか女の子になるかを決めるのは父親の遺伝子
〈5〉レーザーは音波を集中することで得られる
〈6〉電子の大きさは原子よりも小さい
〈7〉抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す
〈8〉大陸は何万年もかけて移動しており、これからも移動するだろう
〈9〉現在の人類は、原始的な動物種から進化した
〈10〉ごく初期の人類は、恐竜と同時代に生きていた
〈11〉放射能に汚染された牛乳は沸騰させれば安全
----ここまで----

私の記憶で、高校卒業までで習わないのは下記です。
〈2〉〈11〉放射能については原発や被爆を社会科で習っただけです。
〈5〉レーザー光線の作り方を習ったことはないです。
〈6〉電子の大きさって何だ?質量のことか?
〈7〉抗生物質を習ったことはないです。
〈9〉仮説として習った記憶はありますが、いつ常識になったのですか。
〈10〉恐竜全盛期と人類全盛期が同時代でないのは習いましたが、勃興と滅亡時期は正確に習っていません。つーか、これって科学?

私は〈7〉だけ間違えました。医学と薬学にはとんと興味が無いのでどうにも。他の問題ができたのは空気を読んだからです。結局学校で習ったことは全部覚えていますが、そうでないことはできないと思います。それにしても、○×で正答率54%は不出来ですね。2~3問知ってる問題があれば60%くらいにはなる計算ですが。

設問には、なんだかなぁと思いました。日本語がおかしいというのはおいておいても、設問の中で知っているべきことは3,4,7,11くらいでしょうか。あとは専門家でなければ知らなくていいことだと思います。学校は直接生活に密着することを常識として教えるべきです。

質量と速度と加速度と摩擦といった古典力学を理解することで自動車の安全性/危険性を理解できます。気体の圧力と容積と温度の関係を知ることで空調機の動作を理解できます。外気温によって空調機の選択ができるようになるでしょう。発電効率や熱効率といった考え方を知れば、真に環境にやさしい熱源は何かを理解できます。

設問はイメージ先行です。科学はデータに基づいた論理展開が必要です。物の価値を判断するのには実測データが肝要です。そういう考え方をする人間を育てることが出来ていないし、こんな設問では誰も育たないでしょう。