愛と苦悩の日記で面白い命題があったので考えてみた。

--引用 --
鈴木さんは田中さんに5,000円を貸しています。二人の共通の友達にプレゼントを買うことになりました。借りがある田中さんが買いに行く予定でしたが、都合が悪くなったので、鈴木さんが田中さんのお金を10,000円預かって買いに行きました。でも10,000円ではいいものが見つからず、鈴木さんは自分のお金から3,000円を足して、13,000円のプレゼントを買いました。さて、鈴木さんと田中さんの間でどういうお金のやり取りをすれば、貸し借りがなくなるでしょうか。
-- ここまで--

■算数的な答え
各個人の出資金額と支払うべき金額の差分を考えれば良い。

鈴木出資金額:
田中に貸した \5,000
物品購入時に出した \3,000
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計\8,000

田中出資金額:
田中に借りた ▲\5000
物品購入時に出した \10,000
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計\5,000

二人がそれぞれ出すべき金額:\13,000 / 2 = \6,500

これと出資金額との差分が清算金額である。
鈴木:\8,000 - \6,500 = \1,500
田中:\5,000 - \6,500 = ▲\1,500

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答え:田中が\1,500だし、鈴木が\1,500受け取る。

■直感的な答え
鈴木が田中から\10,000預かった時点で貸し借りなしなので、予定外の\3,000を二人で出し合う格好にすれば良い。
鈴木が\3,000出しているからその半額の\1,500を田中から貰えば良い。

■数学的な答え
貸し借りが無い、という状態の定義がなされていない。利息の契約や、\3,000高いものを買うという予定外の行動についての行動基準について事前に契約がなされていたかどうかも不明。
よって、回答不可。

■社会性を考慮した答え
恐らく鈴木が勝手な判断で\3,000余計に高いものを買った。これに田中が金を出さなければならないというわけでもない。
しかし、田中は返したとはいえ、鈴木に金を借りていたという負い目がある。また、田中は鈴木から\5,000借りるくらいだから田中の方が貧乏と考えられる。
ここはこういう感じが落としどころではないだろうか。
鈴木「オレが出しとくよ。」
田中「悪いなあ。じゃあ今日の昼はおごるよ。」
これで貸し借り無し。


世の中難しい。算数でなければ10分で答えは出ないでしょう。でも久々に算数やって楽しかった。