ここ
を見て少し寂しい気分になった。染井吉野は一本の木から挿し木で広まった。子孫はなく、全てクローンというのも凄い話だ。

木は挿し木が多く、植木屋で売ってるものなど全部そうだろう。
私はひょんなことから木を種から育てたことがある。「南京はぜ」の芽が庭から生えていたので、親にたのんで鉢に植えてもらった。小学校に上がる前のことだ。その木は私の成長と伴に大きくなり、中学に上がる頃にはまあ立派な若木だった。

自分と一緒に成長する木というのは実に感慨深い。
風雨にじっと耐え、動かず、ただ成長する木を見ていると、つまらないことで負けてはおれんという気になる。
木は強い。

その木も、私が大学に進学し、家を出、実家も引越し、切られてしまった。
そして親と同年齢の染井吉野もそろそろ寿命とか。

そろそろ自分の死に場所を見据えつつ、人生考えよう。