プロ野球もちゃんと見るとけっこう面白い。
ちょっと前の話ですが、4/16、東京ドームに日ハムx楽天戦を見に行きました。内野A指定¥3,500。正直言って興味ない試合なのですがw、ライブで見ると面白いもんです。安い席なら¥1,000あれば入れるし。

私は中日ドラゴンズを応援しているので、パリーグの勝ち負けなんてマジどうでもいいのですが、オリンピックの効果は偉大だなと思いました。知ってる選手が出てくると嬉しいのですね。小笠原とか、実績もあるし、いい選手なんだけども、パリーグだから全然興味なくて、オリンピックを見るまで成績の数字しか知らなかったんです。岩隈も同じ。

プロ野球人気は良くも悪くも読売新聞の方針で決まりですね。短期的な高収益を求めて失敗した感じがします。つまり巨人人気を煽りすぎなのですね。巨人が強ければアンチも含めて野球人気がでるけど、弱かったらどうにもならないし、パリーグは関係ない。

TVを中心としたメディアも巨人人気に追従。同じ穴の狢なのですね。ガキの遊びが野球しかなかった時代はそれもありですが、今は違う。サッカーといわず、やることはいくらでもあります。今どきは野球やったこと無いガキだっているでしょう。私の幼少時には考えられなかったことですが。

だから巨人戦を見るのでなく野球を見るようにしないと、野球人気は落ちる一方でしょう。巨人が高額年俸で選手を飼い殺し、他球団の選手はFAで巨人かメジャーへ移籍する流れができています。でもそれだと野球がつまらないのですね。TV視聴率で興行収入を稼ぐには名前の売れてる選手がいないとツライのはわかります。ただそれでプロ野球全体の人気を落としているのです。そういうビジネスモデルはもう限界だと思うのです。

これは富の集中が問題なのだと思います。TVというメディアを握っている読売グループが全てを掌握してるのです。この構図は基本的に読売だけが儲かるのですね。セリーグ各球団はおこぼれに与っていますが。

かつてはドラフト制度というのが機能していたので読売にだけ有名選手が集中するということがありませんでした。それで何とかもっていたのですね。しかし、FA制度や逆指名制度のおかげでドラフト制度はそういう方面で機能しなくなりました。これは江川、桑田、元木などの選手が問題をおこしてきたおかげですね。チームの好き嫌いという単純な話でなく、読売以外は儲からない、という構図を見抜いた頭の良い選手によって起こされた問題です。

この読売以外儲からない構図を変えないと、選手もファンも不幸です。今の制度は読売は儲かるけど、プロ野球全体の収入、いわゆるパイの大きさは小さくなっているのですね。解決策は、読売がOKすれば、けっこう簡単だと思います。まあそれが難しいわけですが。

まず2リーグ制は維持すべきです。サッカーのようにカップ戦があるわけではないし、そんなことできないし、日本シリーズは盛り上がるし、優勝チームが2つあった方が良い。1リーグ10球団ではどうなのかと思う。意外と盛り上がるかもしれないけど。やはり興行としては2リーグ12球団がいいバランスだと思います。最初に考案した人は偉い。

そしてTV放映権収入はプロ野球運営会社というものを作ってそこ預かりにし、各球団へ再分配すべきです。そうでないとTVという規制産業を持っている会社だけが成功するビジネスにしかなりません。TVメディアを公平に使うためにもそれが重要。NHKではよくダイエー戦やってます。けっこう見ます。でもBSだし。TVつけて、すぐ見れるのは巨人戦だけという現状を打破すべきです。

この辺のマネジメントはNFL(アメフト)が一番うまくやっていると思います。NFLにはマンデーナイトゲームというのがあり、週で唯一の全国中継なのです。NFLは全16週なのでやりやすいってのはあるかもしれませんが、マンデーのゲームは年度初頭から決まっているのですね。そんな感じで、プロ野球運営会社がTV関係の収益を握ってリーグ全体を盛り上げるように仕向けていくべきなのです。TV放映を読売が握っていたら読売しか盛り上がりません。当たり前です。

ただ、これは短期的にも長期的にも読売には減収になるかもしれません。そんな話は飲めない、と言うかもしれませんが、このままでは読売以外の全球団赤字になると思います。そうなれば野球で儲からなくなるのも時間の問題です。そのとき、読売は不採算事業になったプロ野球球団を切り捨てるつもりかもしれませんが。

昨年、語りつくされた話だと思いますが、プロ野球見に行って、このコンテンツはホント勿体ないと思ったので語ってみました。