最近ニュースの類をサッパリ見ていないので郵政の問題点がまるでわからない。自分用にまとめてみた。間違ってるような気がしないでもない。随時修正。


■用語の理解
・国債:国の借金


・特殊法人:道路公団とか。


・財政投融資:国の資産運用。郵便貯金、年金の資金で国債買ったり特殊法人に融資したり。


・財投機関債:特殊法人が発行する債券。民間企業でいうと社債みたいなもの。国債より利回りが良い。建前は保証なしだが、政府が運営する特殊法人の債権であり、暗黙の政府保証がある。


■郵政事業の問題点
民間企業と比較した場合、何が問題なのか。


・総合
法人税未払い、3事業は独立採算であるべきだがそうでない、など。


・郵便
インターネット通信インフラが整備され、葉書や封書の郵便需要は先細りである。
これからは物を運ぶ運輸業にシフトしていかねば採算は合わなくなる。
葉書、信書の独占をしており、税金払ってないので利益率が良い。
民業を圧迫している。


・貯金
何で郵便局?というのが一つ。
財政投融資の元資金になっており、公社化された後も財投機関債をこれで買っている。
無くてもいい特殊法人を潰す手段として、資金源を断つために民営化は避けられないのではないか。
政府のコントロールの利かない資金が特殊法人に流れるのは別に良い。それは単なる投資だ。


・保険
貯金と同じ。


■郵政事業民営化の問題点
都市住民が反対する理由は何も無いようい思える。


民営化は政府機関の縮小の旗印である。今やらなくて良い、という議論も多いが、それなら具体的な対案を示すべきだ。


小泉首相はネタ振りをしたのだ。反対以外の意見が出ないから強行採決になるのだ。民営か、公営か、というのはイデオロギーの問題でもある。共産党が反対するのは仕方ない、というか当たり前だ。しかし、資本主義社会ならば民営すべきものである。ならば、民営の手段を論じるべきなのだ。民主党が馬鹿すぎてまともな修正案を出さないのが一番いけない。こんなタイミングで解散になったのはそのせいである。小泉首相のネタ振りには修正案で答えるべきだった。もう、ホント、死んでくれないか、民主党よ。


■総論
官営すべきは不採算事業への取り組みである。特殊法人は赤字で結構。問題はその妥当性。

郵政事業は黒字であるなら官営である必然性が無い。


■利権政治の破壊
利権とは、都市住民が払った税金をどう田舎にばら撒くか、というところから始まる。
利権政治とは自分の選挙区にその税金を引っ張ってくることだ。自民党がそれだ。
だから都市住民には関係ないので、都市部では民主党が強かったりする。田舎では自民党。

今まではそういう対立軸があった。

今回、郵政を対立軸にした。民営化して困る都市住民は、郵便局関係者を除き、いないだろう。するとどうだろう。都市部では自民党支持になるのではないだろうか。逆に田舎では民主党支持か。


小泉さんが首相になってから、政局が一気に反転してしまったようだ。自民党改革には成功したのではないだろうか。彼は変人だと思うが、これで自民党が負けても立派に名を残したと思う。