支持政党なしで民主党や共産党に投票してお茶を濁してきた私だが、今回の選挙では自民党に積極投票してしまうかもしれない。どうするべきか大いに迷っている。そこでいろんな意見を読んでるわけだが、とあるBlog の感想をコメントにかいたところ、逆に質問されてしまった。


「郵政民営化はそのうちするとしても、何故今この時期なのか?」


明確な答えは無いと思う。少なくとも私は持ち合わせてないし、来年じゃだめなのかといったらそんなことも無いと思う。ただ、漠然と今法案を通すべき、という感じがしている。それは、小泉政治が準備期間を終えて改革を始めた、と感じているからだと思う。


■法案を今年通す意義

政治は企業の事業計画と違うので、来期見込みだけしっかりしておいて5年後くらいは適当に修正していけばいいや、黒ならいいんだろ、ってものでもない。また、郵政だけ何とかすれば良いというものでもない。


政治というのは大方針を打ち出し、一つずつ実行に移すことが大事だ。途中で修正はあるだろうが、全体で辻褄が合っていればそれでいいと思う。各論ごとに政権が変わるのは最悪だと思う。ならば、まず確固たる小泉体制を作るのが良いだろう。権力闘争といえばそうだが、その結果が政治に繋がればそれで良い。


その大方針は小さな政府を指標とした政治改革であり、看板が郵政民営化だ。だから、郵便局が20年後に民営化だろうが、法案は今年通すべきだ。改革への流れ、空気を作れば他の改革もやりやすい。反対派はここで篩いにかけ、一貫性のある改革を行うべきだ。解散前国会で法案が通れば、それは小泉迎合であるからそれでいいし、通らなければ解散というのも理解できる。


今回の選挙で自民党が多数派を占めたからといって、じゃあ明日から郵便局が民営化されるか、といったらそんなわけはない。いつから民営化するのか、そのことを十分に審議し、法案に盛り込めば良いのだ。ここは与党よりも野党の力量が問われる部分だ。で、野党は反対しか言わない。やる気がないのだ。


だからこそ、今回の選挙で自民が勝利し、郵政民営化が前提での法案審議をしていただきたい。


■もっと他にやることがある?

順番を問題にする人がいる。郵政は来年でも良いだろうと。他にやることがあるだろうと。
この問いは郵政民営化でなく、今回の解散を問題にしていると考えて良いだろう。


これも先に述べた通りだ。改革への流れ、空気を作り、反対派を一掃し、一貫性のある改革を実行する為だ。権力闘争も必要だ。


■総評

単純な経済政策だけのことを考えたら、騒ぎを起こしてやるほどの改革ではない。大局を見ての判断だと思う。整理して頭がすっきりした。私は郵政民営化賛成だ。