カルフールがイオンに売られるというので、どんなものかと思い、無くならないうちに幕張のカルフールに行ってみました。浦安からだと船橋の渋滞でかなり嫌になりますね。

感想は、まあ儲からないだろうなー、といったところ。消費者のニーズに合わずとか記事には書いてあったが、商売ナメてるだろう、という感じです。カルフールのすぐ近くに同じくらいの規模のイトーヨーカドーがあるのでそこと比較してみます。

■立地
海浜幕張駅から10程度歩くだろうか。自動車で乗りつけ大量買い込みをする、いわゆる郊外型の店舗にしたいのだろうから、駅からの距離はそれほど問題にならないと思われる。第一、徒歩圏内に住宅とかないので、徒歩客は問題外だろう。一方、数百mと離れていないイトーヨーカドーは国道14号線沿いにあり、自動車でのアクセスはこちらの方が良い。駐車場の位置もわかりやすく、入りやすい。実際、ヨーカドーの方が客が多い。

スーパー経営ってのは単位面積あたりの売り上げ勝負のようだが、カルフールは隣にIBMのオフィスビルが建っているくらいであり、ヨーカドーより土地の坪単価が高いと思われる上に、この周囲条件だ。正直厳しい。駅に近いせいだと思うが、駐車券を取らなければならないのもマイナスポイント。何でもいいから買い物すると3時間無料なので実質無料なのだが。ヨーカドーは駐車券なし無料。

■売り場/品揃え
全体的にスーパーというよりショッピングモールといった感じで、ユニクロやらABCマートやら入っているが、店舗自体は少ない。正直言って、ショッピングモールなら誰がどう考えても船橋の「ららぽーと」に行く。あそこはダイエーもあるし。

スーパー部分は狭い。いや広いのだが、あのでかいカートしかない。小さいカートは殆ど置いていないので通路が狭い。で、カートがまた重い。方向転換が腰に来る。

品揃えだが、同じ種類の商品が棚にたくさん置いてあるものの、商品の種類事態は別に多くない。在庫を陳列することで倉庫面積を減らすのが目的に感じられた。変わったものも特になくダイエーやヨーカドーと何ら変わらない。カルフールオリジナルのマヨネーズが良いと聞いたので買ってみたが、洋物のマヨネーズといった感じで油っぽく、キューピーの方が好きだ。そして、売り場面積の割りに魚が少ないし良くない。チーズとパンは良かったがそれだけかな。


なんというか、そりゃ儲からないだろうという感じです。ライバル店が近くにあり、それに勝るところが全然ありません。イオンも買ってどうするのだろうか。
SONYの経営陣が総入れ替えした。ここ数年、実績が出せていない出井氏や安藤氏が辞めるのは当然だろう。遅すぎるくらいだ。

この話題については多くのblogで語られているが、投資家視点だったり消費者視点だったりで、開発者視点のものがない。当blogの独自性として開発者視点で語ってみたい。

さて、そこで気になったのがつい最近副社長まで上りつめた久多良木氏の取締役解任だ。SCEの社長としてゲーム事業に専念というが明らかな更迭人事だ。ちょっと良くわからない。久多良木氏が社長ってのは確かにどうかと思うが、取締役解任まですることが理解できない。これは大いなる損切りをするということなのだろうか?

何故そう思うか、というとPS3とCellプロセッサ、特に後者の存在だ。ハードウェアシステム設計をしたことのある技術者がCellのプレスリリースを見ればわかると思うが、これはメディアプロセッサだ。複数プロセッサを高速で太いバスラインで繋ぐもので、高速分散処理を目的としたアーキテクチャだ。

アーキテクチャとしては特に目新しいものでなく、MPEGリアルタイムエンコードをターゲットにしたこの類のプロセッサはアメリカを中心とした多くのベンチャー企業が開発している。ただ、スペックが普通じゃない。ここまでするには半導体製造工場から設備投資を行う必要があり、インテルと正面から勝負して勝たないと採算が合わないと思う。なぜならこれは汎用品で専用品の代わりをさせよう、というものだからだ。そういう部分はこれまでインテルが圧倒的に強かった。汎用品を具体的に言えばPCである。Cellを抱いたPS3やその派生商品(HHDレコーダやホームサーバ)を、少なくとも家庭では、PCに取って代わるものにしようという意図が感じられる。

ところで、今までの家電用のプロセッサというものはそこまで高性能が要求されたことはない。何しろ数がそれなりに出るし用途が決まっているのでARMやSH等の低速プロセッサをコアに抱いたASIC/ASSPなどの専用品が安いのだ。開発費は数億、枯れた技術を使う、消費電力が少ない、メモリを食わない、といった要因でチップ単価が安いし周辺回路や機構設計も安く上がる。

しかし、最近はHDDレコーダがVHSビデオデッキに代わって売れている。これの中身はほぼPCで作れる。NECのものは実際にPCボードとLinuxで動いているらしい。ユーザインターフェイスが異なるだけのPCだそうだ。

これら状況を踏まえたPS3どういう製品にするべきだろうか?恐らくPS2とスゴ録と玄箱を足して倍にしたような仕様を狙っていると思う。これがあればあらゆるメディアに対応でき、ストレージにもなるというものだ。現在のPCで全てをカバーできるが、やるのは大変だ。しかしPS3なら簡単ですよ、とくれば私もPS3を買う。MS-WordとExcelは使えないだろうが、困る人はあまりいないだろうし、ラップトップPCが一台あればいい。うまくやればPS2並の台数が売れるかもしれない。

こんなような目論見からのCellプロセッサ投資だと思う。SONY-AV製品のコアにCellを据えたかったのだろうと。SCE以外のカンパニーを久多良木氏の支配下に置いたのはそういう意図ではなかったのか?この辺り、カンパニー間の壁を越えて事業推進すべきだと思うが、久多良木氏が切られたということはその道を断ったということではないだろうか。確かにAV機器の殆どを統合するのはリスクが大きいが、ゲーム機単体で勝負してもX-BOX陣営に勝てるとは思えず、またSONY家電の未来も見えない。

久多良木氏がインテルと勝負する体制を整えつつあったというのに、Cellは損切りしてこのままSONYをコンテンツ屋にしたいのかね。寂しい話だ。
ダン・シモンズの「ハイペリオンの没落」上下巻とも読了したのでメモ。

あらゆるSFの要素を集めているのでうるさい構成になっており、突飛なシーンからまた別の突飛なシーンに切り替わります。前作「ハイペリオン」の方が読みやすく、わかりやすいと思いました。まあそれはともかく、前作の6つの物語をうまくつないでいます。よくまとめて収束させました。

まとめたことによって、前作ではあまり意識していなかったSFならではのギミックが集合してしまいました。多すぎ。気になって仕方が無いです。前作での登場順はこう。

・聖十字架による不死
・仕掛けのわからない怪物シュライク
・過去へ時間の遡上
・転移ゲート/FATライン
・サイブリッド
・データスフィアの視覚表現

これらは現代科学の延長線上には無いもので、仮定を駆使しても説明できないものばかりです。前作では物語が六つそれぞれ独立しており、これらギミックは一物語で二つ程度の登場だし、普通のSFはそういうものだと思います。それならば精神的に許せるのですが、全部一緒に出てくると物語の内容以前にご都合主義の固まりと感じてしまい、何だかなー、という感じ。

これだけ非科学的なものを集めて長編をまとめ上げた手腕は評価したいのですが、何というかオチがとても陳腐なのです。何かそうじゃないかなーと思っていたけどやっぱり?という感じで。

でもハイペリオンを読んだのならこれも読むべき。
次のエンディミオンがとてもイイし。
新日本といって思いつくのは何でしょう。プロレスですよね、普通。

見に行ったんです、昨日。1年ぶり。両国興行。前半は良かったですね。それなりに大きい会場なので、前座もちゃんとしてたし。

邪道、外道、田中稔、ギブソンx石森、竹村、井上、金本
乱戦で面白かった。金本さんのカットから始まり、場を仕切ってる感じでした。よく教育が行き届いてます>金本さん。

ライガーxタイガー
途中、ライガーが足を怪我する嘘の演出で引っ張りすぎたが、それ以外はスピーディーな展開で面白かった。よく飛ぶやつらだ。

ここからの試合がひどかった。面白い部分もあるのだが全体的に緊迫感が無くなった。

長州x西村
景気良く仕掛ける西村。西村がバテてきたところから長州反撃。場外鉄柱攻撃で西村流血。最近の西村、流血ばっかり。大仁田になりたいのか?ここまでは打ち合わせどおりかと。長州は全然平気なのに西村バテバテ。さそり固め⇒ロープブレイクで一旦は放したものの、西村が倒れたまま動かないので長州がまたさそり固め。これを2回くらいやってもうだめだと長州が判断したのだろう。ロープブレイクで長州放さず、反則負けって。えーっ!?会場ブーイングの嵐。長州にでなくレフリーと西村に。

蝶野x健介
打ち合わせどおり引き分けな感じ。まったりした試合でした。15分だから許さんこともない。

中西x永田
これも同じくまったりした試合。客のヤジに会場がウケてた。終了直前に中西がなんかフォールしてた。

中西x中邑
中邑が腕ひしぎ。こっちはプロレス見にきてんだっつーの。

長井x中邑
中邑が腕ひしぎ。空気嫁。それやるなら30秒で終わらせろ。

鈴木x中邑
中邑が腕ひしぎ連発。適当にあしらわれて終了。

鈴木x棚橋
トップロープから逆落としやってたかな。まあ何とか楽しめたが半分は寝てた。

天山x小島
天山の技が単調なのはやる前からわかりきってたこと。15分で終わらせるのかと思ったら引き分けムード濃厚。小島はがんばって60分技をつないでいたが、天山はどうしようもない。天山がバテてKO.15分で決着つけたら良い試合だったのだが。

鈴木みのると小島は良かったと思う。他団体の選手がうまく試合を裁いてる感じだ。どうなってんだよ、新日本。もう単独興行じゃあ見てられない。
10年前の私なら今回のニュースで憤慨していたろう。
PHSが累積赤字を回収できないままサービス終了するようだ。膨らむ一方だったのだから仕方あるまい。それでもDDIP系はうまくやっているようだが、この前大きな損切りをしたくらいだから、累積赤字解消の目処が立たなかったのだろう。

PHSが事業として成功するわけがない、馬鹿じゃないのか?PHS登場当時はそう思っていたし、それ自体は今も変わらないし、事実そうなっている。当時から現在まで主流であるPDC方式と比較して、PHSの利点欠点というのははっきりしていた。電話機としての利点は殆どない。当時は端末の小型化、低価格、通信レートの関係でちょっと音が良い、といた程度だった。すぐにその差はなくなったし、容易に予測できたことだ。

Air"Hの登場により、やっと存在意義が出た感じだが、Air"Hの為にPHS網を作ったわけではない。それなら最初からWiFiにしただろう。PHSはWiFi普及の足を引っ張っている。

こうしてみると、本当に禄でもない代物だった。本来は構内電話用のシステムである。しかしそれだけでは利益が小さい、あるいは赤字と踏んだのだろう、頭の良い企画屋がうまいこと言って簡易携帯電話をでっち上げたようだ。この辺の事情はメーカの当時の企画屋に聞いても口を濁すばかりではっきりしないが、要はそういうことのようだ。

結局PHSの赤字分はPDCのユーザが払うことになったわけだ。怒り心頭、というところだが、最近私はPHSの存在意義を認識しつつある。

役割1:PDCの普及に一役買った
PHSをとりあえず買ってしまって、PDCへ移行した人も多いのではないだろうか。結果論だが、当時、PDCの更なる普及に弾みをつけたのはPHSだったと思う。

役割2:意外と長くもった
KDDI系のPDCより寿命が長い。今思えばシステムとしては悪くなかったと思う。PDCが普及していた市場にcdma-Oneのような性能向上の為の置き換えでなく、単なる別規格で割り込もうとした営業戦略が大いに問題だったわけだが。

役割3:回線不足の補完
アナログ⇒デジタル化推進中のとき、デジタル回線の不足を補っていたのではないだろうか。PHSが売れた勢いでPDCが売れても回線がパンクして困ったんじゃないだろうか。

PHSについて、できるだけポジティブな捕らえ方をしてみました。それなりに存在意義はあったのですが、結局は、赤字が大きすぎんだゴルァ!ってことですかね。

次はLモードでしょうかw。
インターネット(Web)には右翼が多い。なんて風説があり、多くの方が「あほか」「なわけない」ということを言っている。自分自身はどちらかというと右よりだと思うし、2chなどで目立つのも右よりの発言と感じる。右傾度、左傾度といったものを客観基準で測定する術もない現状では印象だけのように思えるが、もうちょっと考えやすいように命題を絞ってみよう。

まずWeb利用者という母体を考える。デジタルデバイドとかいう人もいるので、母数の偏りには注意しておきたい。
一般に左翼が多いのはインテリ庶民だ。私の父は日教組だったので左翼の人はけっこう知っているつもりだ。インテリなので貧乏とまではいかない暮らしをしている。左翼以外はだいたい右翼と言っていいだろう。極左や極右なんてのはかなりの少数派だ。

こうして考えると、Webには左よりの人の割合が実社会に比べて多そうだ。GNUプロジェクトなど共産主義なんて揶揄されることもある。「ネット上は右翼が多いのでは?」という命題にを検証するのに問題にならないだろう。

さて、ここで誤解を避けるため、まず左翼/右翼を改めて定義する。

左翼とは改革主義者/理想主義者とする。
共産主義者や無政府主義者や地球市民は極左と定義する。

右翼とは保守主義者/現実主義者とする。
国粋主義者は極右と定義する。

左翼と右翼の定義を見ればわかると思うが、右翼のほうが多くて当たり前である。実社会でもそうだろう。ただ、改革も必要であるので理想を掲げてくれる人もいないと腐敗する。左:右=3:7くらいが良いと思う。何となくだけど。

で。ネットに右翼が多い、という話。だいたい叩かれているのは極左である。普通の左翼は叩かれたりしない。極左を叩くのは極左以外の人である。この構図だと極左以外は右翼に見える。だから実社会以上に右翼が多く見えるのである。例えば実社会でデモ活動している人たちに「ちょっとおかしくねぇ?」と思ったからといって、デモ主催者に抗議したりするだろうか?私はしない。しかし掲示板などでそういうことがあればコメントを付けることはある。

さて、ここで定義した右翼/左翼というのは世間では中道に入ると思う。極左がいれば中道も右よりに見える。それだけのことではないだろうか?左右という単純な二極化で物事を考えるからではないだろうか?

世の中、そんなに単純じゃないですよね。
カリスマ経営者は圧倒的なプラス思考で突っ走っております。標記の会見で、そのカリスマにちょっと惚れた。

ライブドアの会見サイトはライブ感がない語調に変えられていてつまらない。

R30氏のは全編でないがライブ感があり、堀江氏のカリスマを感じてしまった。今までニヤニヤという感じでヲチしていたのだが、ライブドア、ちょっと好きになった。

会見の内容をまとめると下記の感じ。

1.株式取得に関する事実関係の説明
話してもいい事実を話しているだけ。今回の売主や、今後の株式取得に関する話は全てはぐらかし。

2.事業の展望
TVラジオという既存メディアとポータルサイトの提携はWin-Winの関係になる旨を説明。ここが今回の会見の焦点で説得力があるところ。
TVやラジオのWebサイト内容が番組関連しかないところに言及している。ここをポータルサイトにすればポータルサイトもTVラジオももっと良くなる、広告収入以外の収入源も考えられると説明。相乗効果は確実だし、TVラジオの会社が独自にポータルサイトやっても投資に見合う程の効果を上げられるとは考えにくいが、既存のポータルサイト(ライブドア)と提携すればいいじゃん、誰も損しないでしょ?ということ。納得。

この場合のリスクは下記になると思う。

【フジTV側リスク】
・フジTVの経営にライブドアがちょっと口出すかも
・TVラジオの客が減り、ライブドアの客だけが増えるかもしれない

【ライブドア側リスク】
・TVラジオとの相乗効果が投資以上に得られるか?

このリスクを飲むためのフォローアップとして下の話に繋がる。

3.フジTVの痛いところ
TVラジオ新聞という既存メディアは現在普及しているテクノロジの下、そのビジネスモデルについて疑問がある。

・TVはHDDレコーダで全局1週間分録画可能なので広告なんて飛ばし放題。
・ラジオはWeb放送に置き換わるのでは。
・新聞はWebを始めとする代替メディアが多すぎる。

こうしてみるとフジTVにしてみたらライブドアに株式持たれて悪いことはないんじゃないかと思います。ライブドアのリスクの大きさが良くわからないが、株式は最悪フジTVに売りつけるとして、ずっこけても数億という読みがあってのことではないかと思います。

さすが堀江氏、大風呂敷で話だけはでかい。稀代のエンターテナー。ちょっと良い話と思った。

R30氏のいう産経新聞買うメリットについては激しく疑問。斜陽産業買ってもそれこそ貧乏クジでは?
かなりどうでもいい特許でえらい争いになっている。本当にどうでもいいが、ジャストシステムにとっては死活問題だ。

特許公報は読んでいないし、読む気も無い。
今回、大きなニュースとして取り上げられているのは特許の内容でなく裁判や法律のありかた、ジャストシステムの対応の甘さ、松下のやり口はどうなのか、という部分である。元社員としてちょっと情けない。

ソフトウェアに特許が認められるようになった時点で、既に追いついていない法律や裁判はもういい。いや、良くはないがもう腹も立たないので論じない。いや、腹は立つが考えたくない。

ジャストシステムの対応の甘さというのは、その資本力からしたら仕方ないところだ。特許にばかり金をかけて会社が傾くようでは本末転倒だ。私は松下の外注で特許の傾向分析をする仕事をしたことがあるが、とてつもなく下らないことに億単位の研究開発費が動く。その件は特許に抵触しようものなら数百億単位の損失は覚悟せねばならないレベルのものだったので、ビジネスとしては下らなくはないのだが、エンジニアとしては実に下らない。そういう会社とジャストシステムが同じ土俵で戦うのは基本的に無理だ。脇が甘くなるのも仕方ないと思うが、判決が出るまでの流れを見ると、ちょっと甘すぎる。松下さんなら空気読んでくれるだろう、という対応だ。しかし、そうではなかった。

この件で言いたいのは、松下の空気の読めなさ具合はどんなものか、ということだ。報道のポイントを整理してみよう。

1.松下がワープロ専用機について89年に出願した特許である。
2.問題となった機能は一太郎に96年から実装され、松下の特許が成立したのは98年である。
3.同様のヘルプ機能はWindowsの機能の一部である。(もちろん全く同じではない)
4.松下はこの特許を使った装置をもう製造していない。
5.広く浸透した技術が今回の裁判で9年もさかのぼって違法とされた。

1.2.は別に良い。通常の企業活動だ。3.5.は松下は関係ない。他社や裁判所がやったことだ。問題は4、競合しないのだ。でもライセンス料は払え、だ。ハァ?だ。

この時点でジャストシステムの対応もまずかったのだろう。いや、ライセンス料がえらい高かったのかもしれない。裁判に持ち込めば勝てると思ったのだろうか?それなら判断ミスで相応のペナルティを払うべきだ。脇が甘すぎだ。まあまだ高裁で、仮執行もされていないし、最高裁で覆る可能性は大いにあるし、そうすれば全く問題ない、という判断もあり得る。特許裁判は最高裁でないと役に立たないという話も聞いたことあるし。報道の多くはジャストシステムのあほー、というより、松下空気嫁、裁判所役に立たねー、という論調が多いようにう感じる。

世間の反応は松下の特許対策担当部署の暴走という捉え方が多いようだ。特許のライセンス料で何億取れるかしらないが、ブランドイメージを悪くすることによる損失は免れないという判断をしている方が多いようだ。これは上記の4、自社と関係ない領分に特許で難癖をつけて金を取ろうとしている嫌な会社、という判断だろう。競合するならクロスライセンスとかもあるし、ワープロ特許はジャストシステムの方が多くを持っているのではないだろうか。

多くのBlogで語られているが、松下は損しているように感じる。松下不買運動なんて言ってる人もいる。三菱自動車やソニーの不買運動なら理解できなくもないが、この件で不買運動は全く理解不能だ。どちらかというと松下も法や裁判所の犠牲者なのだ。法や裁判所によれば件のライセンス料は落ちているお金であり、それを拾わないのは業務怠慢だ。ただ、ちょっと勢いよく拾いにいっただけのことだ。

私は今回の件を中村体制の弊害と見ている。松下電器の現社長である中村氏というのは、初めての同族以外の社長だ。前社長の森下氏は同族ではないが、創業メンバーに近い方であり、松下幸之助の直弟子で同族に近い。
松下は宗教法人松下教と揶揄されることあるくらいで、厚い福利厚生で身内を大切にし、一旦コミュニティに入ればそれなりに恩恵は受けられた。昨今はその弊害があり、社外の人間にわかりやすいのはナショナルショップ問題だろう。街の電器屋さんでナショナルショップは大体直営店だったりして、今更赤字以外何も生まないのだが、義理によって切れない。

こういう前世紀の遺物をバッサリやり始めたのが中村氏だ。経済誌でV字回復とかいっているが元々力のある会社なので、ちゃんとやれば回復できない方がおかしいわけだが、何しろ義理の問題なので誰もやりたくなかった。同族は以ての外だが、社外から社長を引っ張ってくる会社がある中、自社出身の社長を持ってきたのは松下エライ。まあ急には変わるべくもないので、中村氏就任半年後に私は退社したわけですがw。

このようなドラスティックな改革を進めるにはいちいち空気読んでいられない。空気読みすぎてできなかった改革を推し進めているわけなのだから。その空気読まない経営陣の姿勢が末端に伝わって、今回の空気読めない訴訟になったのではないかと私は思う。大きな改革を進めるにあたり、この程度の弊害はやむを得ないものと考える。今後の松下の対応に期待したい。

一点、まずいのは松下の特許担当部署が社内を向いて仕事をしている、ということだ。ちゃんと客を見て仕事をしていれば世間的にまずいことになりそうなのはわかるはずだ。そこが残念である。


全体として松下擁護論になってしまった感じです。そんなつもりは無かったのですが。一エンジニアとしては、空気の読めないライオンがウサギに牙をむくこともある、ということを覚えておきます。
浦安でも入ったことのない居酒屋に入ってみました。場所はここで、何かあるのは知っていたのですが、和風の居酒屋とは知りませんでした。

私は生ビール(エビス)、ツレは梅干サワー。正統に甲類焼酎ベースだった模様w。

付き出しはかぼちゃとにんじんのスープ。冷製かと思ったら暖かくてうれしかった。
アテは寒鰤刺身、豚串、5色豆腐、ゴーヤチャンプル、ソバ飯(ナシゴレン風)。
肉中心になっているのは魚メニューがほとんど売り切れだったから。
刺身は浦安標準レベル。都内なら合格点をあげられるが、浦安基準では他人にお勧めするほどではない。まあ10時以降に入っておいて刺身の質を期待してはいけないが。他ではゴーヤチャンプルがおいしかった。

酒は「田酒」特別純米を冷酒で、あと群馬の酒(十四代を超える蔵という触れ込みだった)をいただいた。
田酒は口切三日目くらい、群馬の酒は十四代を全然超えていなかったがw、濃い味で好みだった。久保田の万寿が入っているのでどうか、と勧められたが、久保田はいらんと断った。嫌いじゃないが値段ほどの価値を感じないのでどうも好きじゃないのです。プレミアムつきすぎ。

店は先の「てしごとや」をちょい安っちくした感じで、女性客が多い。価格は納得できるが、浦安では高いほうか。週末は午前2時まで開いているので、これからもちょくちょく寄らしてもらうかもしれない。
久々に神楽坂にて入ったことない居酒屋に行きました。軽子坂にある別の店に入れなかったので、ここに入ってみました。

私は生ビール(一番絞り)、ツレは焼酎梅干割りから。
焼酎梅干割りは芋焼酎を使っていて何か高級な感じ、と言っていました。邪道です。正道は甲類焼酎w。まあそうのを期待していく店ではないので気が利いているとは思いますが、麦か米をベースにすべきでしょう。

付き出しは覚えがない。ひじきだったかな。
アテは縞鯵刺身、白子と山菜の天ぷら、ゴマ豆腐、うどと菜の花の胡麻和え、ジャコと野沢菜のせいろ飯。縞鯵はかたい身を薄切りにしてあり、うまい。他はまあ普通。

酒は「醸し人九平次」大吟醸を冷酒で、「峰の白梅」純米をぬる燗で。
九平次はぎりぎり。口切三日目過ぎたかな、というところ。峰の白梅を燗で飲ませてくれるのはうれしい。普通は頼みにくいが、燗酒メニューがあるのがいい。

今風のちょっと洒落た居酒屋で、料理の質も良い。サービスも良い。人気店であるのがわかる。宴会は10人程度なら楽しめる、使いやすい店でした。まあ、敢えて目指していくのもどうかと思いますが、良い店です。