http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062645602/250-6853429-1150633


これも内容は密室殺人。犯人はすぐわかるがトリックはわからない。
前作よりもまとまりが良かったと思います。孤島とかそういう設定じゃない分、無理を感じないのだと思う。いや、トリックにはそれほど無理はないけど「別にそこまでする意味無いんじゃあ」という点では前作と同様の無理を感じる。でも萌絵が襲われたシーンなど、ちょっとドキドキしたし面白かった。

以下ネタバレ。




事件は大学の研究所内実験室で発生。
実験室内に死体が二つあり、部屋には鍵が掛かっている。密室と思わせる為の小細工はいろいろあるが、鍵を使える人が犯人だ。それ以外ないし、結論もそうだ。

鍵は守衛室と教授室にある。だから守衛か教授が犯人。
守衛と教授は事件発生当時複数人で行動している。死体も二つあるので当初から単独犯でないことが想定されている。だから守衛二人、或いは教授と助手の共犯の二択。守衛は殆ど調べもせずにスルー、教授と助手の共犯で終了。


今回のトリック、密室はどうでも良い。被害者と犯人の入れ替わり部がメイントリックだ。被害者は実験室内で着ぐるみを着て作業をしており、その最中に殺害する。しばらくは生きているように見せて犯行時刻を不明確にするため、教授と助手が被害者の着ぐるみを着て少しだけ行動する。刺殺なので着ぐるみに血痕を残さないようにするのが今回のメイントリック。読んでてわからなかったのがそこだけだし、犯人を特定するのもそこだけだ。細かいが良いトリックだと思う。他の部分は推理小説ファンなら誰でもわかるんじゃないだろうか。


トリックは良いと思うのだが疑問が残る。そんな細かい計画立てたって、ナイフで刺殺って大変だよ?とか。一突きで殺すなんて素人にはまず無理。小細工したって警察がちゃんと調べれば犯行時刻はバレバレだし。あと、助手が院生室まで着ぐるみを着たまま返しに行く工程が気になる。無理がないですか。そのまま非常口から出たことにしちゃえば良いのに。


根本的なところでは以下。


1.外部犯に見せたい人が何でわざわざ研究所内で犯行に及ぶのか。シャッターが壊れてたとか、そういう小ネタ以前に研究所内で殺害するのは不自然極まる。密室なら自殺偽装か内部の誰かに罪を擦り付けるような展開にしないと。


2.警察の捜査が杜撰すぎる。ちょっと前に殺人事件があった現場において、萌絵が研究所内で襲われたというのに、鍵が掛かっていたという理由で捜査しない部屋があったなんて。

3.犯人が敢えて難しい課題にトライしているという不自然さを感じる。代替手段がいくらでもあるような状況設定はどうなのか。状況面、動機面での裏付けが全く足りない。


法月倫太郎みたいな感じで、推理小説としては金返せって言いたくなる内容だが、今回は初手からキャラ小説のつもりで読んだので問題なし。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062639246/250-6853429-1150633

内容は密室殺人、いわゆる不可能犯罪モノ。最もハードルの高いジャンルにおいて、理系ミステリーとか言ってるが、突っ込みどころが多すぎて辟易した。変な小細工しなければ良いのだが。この作品を手放しで褒めてる人はどういう脳の構造をしているのだろうか。下に要点をまとめるので、物語の破綻度合いを理解してもらいたい。

推理小説としてはちょっとどうかと思うが、小説としては面白いところもあるので、この人の作品はあと2~3冊は読んでみようと思う。


以下ネタバレ。




■犯行内容
真賀田博士という女性天才プログラマが少女時代に殺人を犯し、その廉で幽閉されている研究所での出来事。博士は24H監視付きの部屋に監禁されており、15年間外に出ていない。


犯行は博士が殺されているように偽装し、バレないうちに博士本人が逃亡する、といったもの。偽装死体は博士の娘で、手足が切断された状態で発見される。密室に入るとき妊娠して入り、密室内で育て、出たのが15年後というタイムスパンの長いトリック。


共犯者は研究所の所長で、事件後早々に博士に殺される。


■犯行目的
通常、推理小説の犯行目的は殺人だ。しかしこの作品は違う。まずそこが間違っている。

複雑なトリックというのは、殺人という絶対悪を犯すからこそ必要なのだ。何故なら殺人は絶対悪であり、目的が他にあるならトリックの為の労力を他に回せば良いのだ。命以外は金で買えるし、仮に捕まってもブタ箱に5年も居れば良いのだ。

だからこそ推理小説は殺人を取り扱うのではないのか!


つーか、そもそも少年犯罪から15年も経過してるのだから既に刑期満了ではないのかね。


■犯行動機
ない。怨恨による殺害でなく、逃走の為の殺害。道具として死体が欲しかったので殺した、そんな感じ。


■トリック
穴だらけだ。2つトリックがある。密室へ入る方法と出る方法だ。

入る方はちょっと思いつかなかった。共犯は必要で、所長が臭いと思っていた。なので途中、博士が生きている風の展開になったときには双子トリックだと思った。しかし、妊娠して密室に入り、子育てをしてまで身代わりを立てている。密室外部に所長なんていう立場の共犯が居る時点で密室は崩壊しているわけだが、にもかかわらず厳格に密室を守る以上、出るほうのトリックも期待していたのだが。


出る方はこれまた凝ってる。監視カメラの録画記録媒体がHDDで、1分単位のファイル記録である。これのファイル名とタイムスタンプが兼用。1分消去するのに時計をずらして上書きするようにした。時計はタイマであるときが来たら1分進むようになっている。監視カメラ対策はこれでよし。これ自体は中々面白いトリックだ。


だが問題が多すぎる。


1.人が見てたらトリックの意味がない。そしてトリックはタイマ起動なので必ず決まった時間に働いてしまう。にもかかわらず、目撃者の排除が確実とは言えない。偶然見てる人が居なかっただけだ。

2.トリックは凝ってはいるが、ソースを洗って、それを見つけた者が一人殺されている。博士一人で開発したわけだし、その部分だけソース公開しなければ良いんじゃないのか?

3.別に1分だけ消すとかしなくても録画自体を止めちまえば良いんじゃないか?その時間に所内のシステムがダウンしたのだから、録画が止まっていても不自然ではあるまい。

4.そもそもHDD録画は96年当時でやっと使えるかなっていうシステムである。7年間システムの入れ替え無しにそれが動いていたっていう前提が有り得な過ぎる。

5.システムの入れ替え自体は博士がやりたければいつでもできた環境にあって、何で7年前から仕込んでおく必要がある?


トリックの骨子は悪くないと思うが、コンピュータに関しては目的に対し、解決方法が多すぎる。別にこれじゃなくていいんじゃん?ってトリックになっている。


あと、所長の殺され方に無理がありすぎ。刺された後も犯人を庇って元気なフリしてたって。それを使っちゃいかんな。


■全体の考察
密室殺人の意義は通常2通りしかない。


1.自殺偽装
2.操作の撹乱による逃亡時間稼ぎ


明らかな他殺死体が出てきた時点で自殺偽装は有り得ない。
目的は逃亡であり、時間稼ぎだ。トリックには共犯者が必須だし、実際に居るし、別に殺人とか余計なことしなくても普通に逃亡できたと思うが。


密室殺人の密室度合いだが、密室の住人は元々殺人犯なので監視付き。窓が無いコンクリートの部屋。扉は1つ。24h監視カメラあり。24h警備あり。

トリックは評価が分かれるだろうか。入る方はまあ良いとして、出す方がちょっとひどい。


そして、偽装は司法解剖すれば年齢で100%バレるので、時間稼ぎにしかならない。だからコンピュータにどんな仕掛けをしても、バレても、全然構わない。実際バレてるし。
カウンタフルでFFFFになったら起動とか、んな細かいことを言わなくても、ソースを一部非公開にしておけば解析に時間が掛かる。その方が確実じゃないか?


あと、細かいところ。


96年当時、52人もコンピュータ屋が居る研究所である。誰かアマチュア無線くらい持ってるよ。また96年当時、学生で携帯持ってた奴は普通に居た。理系の学生は結構物好きなので、96年の発表時にはかなりの普及率だったと思う。だから日間賀島程度で隔絶された孤島にはなりえない。天才なのだからミノフスキー粒子を戦闘濃度散布とか、そういう設定にしておけば良かったのに。


それから業務用無線機を工具もなしに使えなくなるまで壊すなんてかなり無理。蹴っ飛ばしたりハンマーで叩くぐらいじゃ壊れないように作っている。外ブタを空けて基板割らなければすぐに直せる。私は業務用無線を作っていた。業務用をナメんなよ。


■総評
所謂新本格というのは動機が不明確すぎる。そしてトリック中心なのに、そこに大穴が開いているのでは推理小説として評価しようが無い。

しかしそう思わなければ面白く読める。キャラクタ設定と流れが良いのだろう。ミステリー風味の学園ラブコメと思えば悪くない。

支持政党なしで民主党や共産党に投票してお茶を濁してきた私だが、今回の選挙では自民党に積極投票してしまうかもしれない。どうするべきか大いに迷っている。そこでいろんな意見を読んでるわけだが、とあるBlog の感想をコメントにかいたところ、逆に質問されてしまった。


「郵政民営化はそのうちするとしても、何故今この時期なのか?」


明確な答えは無いと思う。少なくとも私は持ち合わせてないし、来年じゃだめなのかといったらそんなことも無いと思う。ただ、漠然と今法案を通すべき、という感じがしている。それは、小泉政治が準備期間を終えて改革を始めた、と感じているからだと思う。


■法案を今年通す意義

政治は企業の事業計画と違うので、来期見込みだけしっかりしておいて5年後くらいは適当に修正していけばいいや、黒ならいいんだろ、ってものでもない。また、郵政だけ何とかすれば良いというものでもない。


政治というのは大方針を打ち出し、一つずつ実行に移すことが大事だ。途中で修正はあるだろうが、全体で辻褄が合っていればそれでいいと思う。各論ごとに政権が変わるのは最悪だと思う。ならば、まず確固たる小泉体制を作るのが良いだろう。権力闘争といえばそうだが、その結果が政治に繋がればそれで良い。


その大方針は小さな政府を指標とした政治改革であり、看板が郵政民営化だ。だから、郵便局が20年後に民営化だろうが、法案は今年通すべきだ。改革への流れ、空気を作れば他の改革もやりやすい。反対派はここで篩いにかけ、一貫性のある改革を行うべきだ。解散前国会で法案が通れば、それは小泉迎合であるからそれでいいし、通らなければ解散というのも理解できる。


今回の選挙で自民党が多数派を占めたからといって、じゃあ明日から郵便局が民営化されるか、といったらそんなわけはない。いつから民営化するのか、そのことを十分に審議し、法案に盛り込めば良いのだ。ここは与党よりも野党の力量が問われる部分だ。で、野党は反対しか言わない。やる気がないのだ。


だからこそ、今回の選挙で自民が勝利し、郵政民営化が前提での法案審議をしていただきたい。


■もっと他にやることがある?

順番を問題にする人がいる。郵政は来年でも良いだろうと。他にやることがあるだろうと。
この問いは郵政民営化でなく、今回の解散を問題にしていると考えて良いだろう。


これも先に述べた通りだ。改革への流れ、空気を作り、反対派を一掃し、一貫性のある改革を実行する為だ。権力闘争も必要だ。


■総評

単純な経済政策だけのことを考えたら、騒ぎを起こしてやるほどの改革ではない。大局を見ての判断だと思う。整理して頭がすっきりした。私は郵政民営化賛成だ。

最近ニュースの類をサッパリ見ていないので郵政の問題点がまるでわからない。自分用にまとめてみた。間違ってるような気がしないでもない。随時修正。


■用語の理解
・国債:国の借金


・特殊法人:道路公団とか。


・財政投融資:国の資産運用。郵便貯金、年金の資金で国債買ったり特殊法人に融資したり。


・財投機関債:特殊法人が発行する債券。民間企業でいうと社債みたいなもの。国債より利回りが良い。建前は保証なしだが、政府が運営する特殊法人の債権であり、暗黙の政府保証がある。


■郵政事業の問題点
民間企業と比較した場合、何が問題なのか。


・総合
法人税未払い、3事業は独立採算であるべきだがそうでない、など。


・郵便
インターネット通信インフラが整備され、葉書や封書の郵便需要は先細りである。
これからは物を運ぶ運輸業にシフトしていかねば採算は合わなくなる。
葉書、信書の独占をしており、税金払ってないので利益率が良い。
民業を圧迫している。


・貯金
何で郵便局?というのが一つ。
財政投融資の元資金になっており、公社化された後も財投機関債をこれで買っている。
無くてもいい特殊法人を潰す手段として、資金源を断つために民営化は避けられないのではないか。
政府のコントロールの利かない資金が特殊法人に流れるのは別に良い。それは単なる投資だ。


・保険
貯金と同じ。


■郵政事業民営化の問題点
都市住民が反対する理由は何も無いようい思える。


民営化は政府機関の縮小の旗印である。今やらなくて良い、という議論も多いが、それなら具体的な対案を示すべきだ。


小泉首相はネタ振りをしたのだ。反対以外の意見が出ないから強行採決になるのだ。民営か、公営か、というのはイデオロギーの問題でもある。共産党が反対するのは仕方ない、というか当たり前だ。しかし、資本主義社会ならば民営すべきものである。ならば、民営の手段を論じるべきなのだ。民主党が馬鹿すぎてまともな修正案を出さないのが一番いけない。こんなタイミングで解散になったのはそのせいである。小泉首相のネタ振りには修正案で答えるべきだった。もう、ホント、死んでくれないか、民主党よ。


■総論
官営すべきは不採算事業への取り組みである。特殊法人は赤字で結構。問題はその妥当性。

郵政事業は黒字であるなら官営である必然性が無い。


■利権政治の破壊
利権とは、都市住民が払った税金をどう田舎にばら撒くか、というところから始まる。
利権政治とは自分の選挙区にその税金を引っ張ってくることだ。自民党がそれだ。
だから都市住民には関係ないので、都市部では民主党が強かったりする。田舎では自民党。

今まではそういう対立軸があった。

今回、郵政を対立軸にした。民営化して困る都市住民は、郵便局関係者を除き、いないだろう。するとどうだろう。都市部では自民党支持になるのではないだろうか。逆に田舎では民主党支持か。


小泉さんが首相になってから、政局が一気に反転してしまったようだ。自民党改革には成功したのではないだろうか。彼は変人だと思うが、これで自民党が負けても立派に名を残したと思う。

天漢日乗に;こんな話 ;が載っていた。


JAL123便といえば坂本九さんを乗せて御巣鷹山に墜落した事故だ。
この事故、問題点が2点指摘されており、一つは事故原因、もう一つは救助活動の遅れだ。天漢日乗では救助活動の遅れ原因として、積荷、特に民間機で運搬してはいけないもの、劇物の回収作業を優先させたという談話を紹介している。


フーン。もう一つ出来が悪い。この話だと、生存者がいることに少し疑問が残る。全員死んでいたら納得できないこともない。


私は知人から事故原因と救助活動の遅れについてわかりやすい理由を聞いたことがある。知人の知人がやらかした事故が元だという話だ。


件の人は某社で対空ミサイルの追尾装置を研究開発していたらしい。ダミーのラジコングライダーを飛ばし、それを撃墜する試験を行っていたのだが、試験中の対空ミサイルが民間旅客機に向かって飛んでいってしまった。その民間機がJAL123便だというのである。
ミサイルには弾頭が付いていない為、一部が突き刺さったまま落下したということで、ミサイルの破片を回収する作業を優先させたため、救助が遅れたという話だ。米軍の動きは早く、救助申し入れをしてきたが断ったという話もこれで説明が付く。


いずれにしても都市伝説の範疇を出ない。事故原因は客観分析でわからなかったのだろう。こうなるといくらでも妄想できる。


私は事故当日に山中湖半の宿に居た。親に連れられて。中1だったかな。上空を旋回していたのがその飛行機だったのか、全然違う機体だったのか。日航機はJAL123便の3年前にも羽田沖に墜落している。飛行機は怖いと思ったし、自分が乗るなんて想像できなかった。JALにはどうしても良い印象が無い。私は専らANAを使うのも、これら事故が精神的に大きな作用をしているからだと思う。とはいえ、自動車やバイクに比べれば圧倒的に事故率は低いのが航空機だ。そんなことを気にしてはいられないのだが。

相変わらずR30氏は飛ばしまくりで釣られるのも癪だが、デジカメ関連は一応本業なので一言書いておく。さすがにコメント欄見てもみんな冷静ですね。

オリンパスはデジカメ黎明期にシェアを伸ばしたのは確かだが、なんていうか、所詮はオリンパスだ。
私はカメラ好きになって20年にもなるが、同程度カメラ好きの人ならみんな思っていただろう。
デジカメがフィルムカメラに置き換わる頃にはキャノンとニコンがトップシェア争いしているだろうと。
フォーサーズなんて規格を打ち出したはいいが、参画企業は、まあなんというか、負け組み連合?そんな感じだったし。
コダックと松下は別に負けてないけど。

オリンパスはそういうメーカだ。オートフォーカス一眼に乗り遅れOM707なんてどうにもならないカメラを発売するようなメーカだ。オリンパスの売りは接写装備の充実以外に何も無い。フィルム一眼からも早々に撤退したようなメーカだ。

しかしせっかくデジカメで取ったシェアを簡単に手放したものだ。R30氏はコレが勿体ない、という話をしたいのだろう。

カメラで大切なのは、光学機器製造技術とブランドとブランドとブランドだ。カメラと時計は大人の男のコレクションアイテムなのだ。オリンパスのブランドイメージは可も無く不可も無くというところだが、伝統的に製品デザインがかっこ悪い。つーか、相対的にはダメダメだ。先行者利益があるうちにデザインをまとめればよかったのに、という人はいるだろうが、それが出来るくらいならオリンパスは最初からキャノンやニコンに匹敵するメーカーになっておる。

ペンタックスなんかは645や67といった中判カメラのメーカであり、カメラ屋としてはニコン、キャノンに匹敵するイメージを持っている人もいるのだが。

私の好きなのはミノルタだ。αシリーズや近年ではDimageXで見せた先進性。実に私好みなのだ。コニカだって良い物作っている。コンパクトデジでは一番だと思う。だが、売れない。ちょっとくらいがんばっても大きな差別化なんて出来ない。結局はブランドなんだろうな。
嫁に新宿に呼び出されたので以前から気になっていた銘酒居酒屋 鼎に言ってみた。

酒は石鎚、貴、あとなんか長野の酒。
アテはアイナメ刺し、つくねガーリックソースとか。

酒はヒネてなく、状態が良かった。店のオススメ銘柄を選んだせいかもしれないが。
アテも味付けからして外れのない感じだ。大皿料理がうまそうだったのだが、ほとんど品切れ状態だった。9時ちょっと前に入ってその状態なので、6時くらいから行った方がいいと思う。

評判どおり、良い居酒屋でした。また行きたい。
都会のど真ん中で酒を呑みながら夢を語る、そんなひと時が一番心地よい。
今語れる夢は何だろうか。10年前は、自分の好きなものを作って、売って、成り上がりたい、自分の好きなもので溢れる世の中にしたい、そんな夢ばかり見ていた。今は、そんなこと、別にどうでも良い。自分が成長するよりも他人を成長させたい、自分が、でなく自分の所属する会社や家族がうまく回るようにしたい。結果、それが自分にとって一番良い。

若い頃はゼロサムゲームに自分が勝つことばかりを考えていた気がする。今は全員が勝者になることばかり考えている。パイは切り分けるのでなく、増やすものだ、そう思うようになってきた。

昨夜、大いに酔っ払い、嫁に語った夢は子供の教育だ。


ギターはどうだろう、やっぱりリビングにギブソンが一本転がっている環境って重要じゃないか?友達に自慢できる物が普通にある家って、ガキの頃は憧れだったよな。フェンダーでもリッケンでもマーチンでもいいけど、やっぱギブソンじゃねーかな。

ロードスターは娘を乗せて走るまでは手放さない。子供にはかっこいい父ちゃんって思われたいでしょ。嫌がったら売っても良い。


そんな話を延々としていた。今日は宿酔で眼の奥が痛む。

ティファニーに結婚指輪を取りに行こう。引換証は、、、どっかいっちまったな。
首相の靖国神社参拝について思うところを書き残したところ、コメントやトラックバックをもらってちょっと嬉しいです。せっかくなのでもうちょっと突っ込んだところを述べてみます。

まず今起きている靖国神社参拝問題というのは、政教分離以前の問題です。この辺について煽り気味のことを書いたので反応いただけたのかなとか思ってます。

私が「靖国参拝を政教分離問題にするのは論外の電波」と書いたのは、参拝を国内問題でなく国際問題にしている人がいるからなのです。

まず解決させるべきは国際問題の部分です。政教分離に関する議論は、純粋に国内問題ですからそんなのは後回しで当然なのです。首相が私的参拝と公言しても中国は文句言ってくるでしょう。だから、その観点から問題に切り込む人というのは情勢を理解せずに我を通したいだけで、問題を長期化させる結果にしかなりません。いくら正論でも国益に反する妨害電波になってしまいます。

トラバいただいたblogも読ませていただきましたが、これは勉強になりました。政教分離にこだわる人の言いたいことがようやくわかりました。要約すると、首相の靖国神社参拝は遺族会の票が欲しいだけで、それ以上の意味は無い、ということです。確かにこれは気分悪いし、その上様々な問題を孕んでいるとあっては、参拝に反対するのも当たり前でしょう。しかし、こういう観点での切り込みは純国内問題なので気分悪くても後回しです。

また、小泉首相は靖国参拝を公約にしてる人なので、参拝しないなら辞めるべきなのです。そういう状況なので、参拝は辞めないでしょうが、曖昧だったことをはっきりと問題提起した感もあります。今の騒動が計算ずくで、落としどころを考えての行動であることを期待しています。無理でしょうかw。

あと、コメントいただいた命題ですが、法解釈はおいといて、政教分離の意義を考慮すれば答えは明らかだと思うのです。

> 公明党の問題は全然違います。仮に公明党が、ある種の宗教団体の営利を代表していたとして(笑 仮にです)、これが憲法違反になどなるはずもありません。

これは党員かつ議員はNGです。取り締まりようもないけど。

> しかし、公明党から出た首相が(仮にですよ)I田D作氏の説法に出かけ、「内閣総理大臣 公明太郎)と署名したらどうですか?こうした活動は許されますか?かまいませんか?だめですよね?

これはOKですが、お布施を公費で出したらNGです。

公費がいくら動くか、動いたかだけが問題でしょう。

あくまでも私見ですが、特定の団体の利益を代表している時点で政治としてはダメです。ある団体を利することがあっても、それが国益に適うことであれば一向に構いません。しかし、団体の利益を代表してはダメです。結果として、ならOKですけど。特に宗教は人々の心に根ざしたもので、それが盲目的な専制政治に繋がる可能性が高いから法で禁止すべきです。無理だけど。

つーか、税金払わないやつが政治に口出してんじゃねーよ、というのが率直な気持ち。

次に、公私を分ける象徴的な事象として署名がありますが、実を考えれば署名に何て書こうが構わないのです。公務員が公費で特定の団体をいくら利したかが問題なのであって、署名は直接関係ありません。市井の市役所職員が賽銭の五円を経費で落としたら、それはダメですよ、というレベルの話です。ダメだというなら署名する/しないで参拝を受けた団体の利潤の差を定量的に出さねばなりませんよ。こんなのデータ取れないですよね。
百歩譲って、署名がダメだという話もわからないではないのですが、今議論することではないし、これは問題を発散させ長期化させる為の議論であり、結局のところ国益に反すると思います。

つーか、首相の顔と名前を知らない人の方が珍しいという状況において、署名に何て書こうが首相が参拝に来たことは変わらないんだから、そのへんの解釈は法学者や司法に委ねるべきで、政治の話ではないですよ。こんなの形式と法解釈だけの問題。


私は日教組の父に育てられたこともあり、中学生くらいまでは天皇制廃止論者でした。当然伊勢神宮も靖国神社もダメ、宗教法人は存在自体が認められないし、税制上の優遇措置があるということの意味がわかりませんでした。まあ人間変われば変わるものです。10年後にまだ靖国問題があれば、自分のBlogを読み返すのが楽しみになります。


靖国参拝否定論者には罪と罰といった観点で語る人が多いように思える。あくまで私的な印象ですが。戦犯が祀ってあるからだめ、とか。何をしたにせよ、軍人が公務で行ったことを個人の責任にするのはどうなのか。性善説に立てば、罪を憎んで人を憎まずってことになる。



結局いくら儲かるかが重要なのですが。
ディックの作品はハードボイルドSFとでも言うのでしょうか。どんより暗い感じが良いような悪いような。

アンドロイド狩りを生業にする男が、その仕事の中でアンドロイドに感情移入してしまいそうになり、ちょっと人生に悩む、そんな感じの話。
ヒネリは少しあるが、なんというか、面白くないんだよな。マイノリティリポートもそうだったけど。
世界観の定義は面白いのだけど、その上のストーリーが実にどうでも良くて、オチもはっきりしない。
だから読んでて疲れる割に、面白くないのだよ!

ま、ディックを読むのはこれで最後かな